高分子とNMR

NMRの適用範囲

核磁気共鳴(NMR)分光器は今や化学の研究において必須であり、生物活動の原理、創薬など様々な分野で使用されています。日本NMR学会の役員を紹介すると、現会長 池上 貴久博士、副会長 河合 剛太博士は、生物のDNAやタンパク質の構造解析、梶 弘典博士は有機半導体の分野など、味の素、サントリーなどの食品系企業など、幅広い分野で使用されているのがわかると思います。

高分子の分野において、溶液NMRは立体規則性、組成分布、分岐や末端官能基の解析などに用いられています。
固体NMRでは、溶液では平均化される相互作用が発現するために、材料特性との相関を明らかにしています。
また、高分子材料は溶媒に溶けない場合も多く、そういった材料についても有効な手段です。

NMRの応用分野(液体及び固体)

分子構造の解析及び未知の化学物質の同定

有機化学、無機化学、生化学、創薬、石油化学、高分子科学など多くの製品や材料に適応可能

定量分析

高分子科学、工業化学(品質保証、QC)、食品化学

劣化・混合物解析

高分子科学、工業化学、食品化学、生化学、生理学

ダイナミクス(化学反応速度論、結合部位の特定、相互作用、結晶化度)

有機化学、無機化学、高分子科学、生化学

緩和時間(分子運動、核間距離)

有機化学、高分子科学

拡散係数

有機化学、高分子科学、表面科学

配向

有機化学、高分子科学

 

どのような元素が測定可能なのでしょうか。

天然存在比の低い

天然存在比の高い